教育方針
南大野幼稚園の基本的な教育とは
①心身ともに健康な子どもを育てる
= 子どもの生きる力を育む
豊かな自然環境、十分なスペースを確保し、ゆとりのある園舎、園庭で心身ともに健全な子どもを育てます。
②自主性・協同心を育てる
= 社会で生きる心を育む
たてわりの兄弟グループ、よこわりの友達グループを通して、自分のことは自分でする意欲や、友達と一緒に遊びを作っていく楽しさがわかる子どもを育てます。
③創造性を育てる
= 自分を生かす心を育む
一人一人異なる個性や発達段階を踏まえて、子どもの持っている創造性を引き出し、十分に遊びが展開できるよう援助します。
幼稚園教育の基本的な考え方は『子どもの持っている個性を伸ばすこと』・『子どもが生まれて初めて体験する社会集団を通して社会での生きる力を養うこと』です。そのバランスが子ども達にとって必要なことで大切なことです。
南大野幼稚園では、その個性化と社会化に目を向けて保育を行っています。そして自由に外遊びが出来る自由保育時間・時期ごとに決められた南大野幼稚園独自のカリキュラムで行う一斉保育の時間を1日のうちに設けています。 朝のご挨拶や自分のクラスでみんなと一緒に行う製作などの時間の社会性。決められたルールを知り生活できるということはとても大切なことです。個性だけを主張して生活していくことは困難を極めます。そのことは私たち大人がよく知っていますよね。ですから子ども達に社会性を伝えていくことはとても重要なことなのです。何でもない挨拶でも『こんにちは』と元気に言われると、とても元気になりますよね。何でもないことでも、その人の大切な部分は社会性から育ちます。
チームティーチング
ONE FOR EACH,EACH FOR ONE
~チームティーチングを核とした保育-子ども達の育ちを見守る~
南大野幼稚園では、一斉活動の時間も自由遊びの時間も中規模幼稚園だからこそできる「チームティーチング」とよばれる体制をとり保育をしています。簡単に言うと「One for Each , Each for One」(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)です。そしてそれは、全ての保育者が全ての子ども達を把握していくことが実現できる保育体制だと考えています。
「一人の教師がすべての子どものために、すべての教師が一人の子どものために」が南大野幼稚園のキーワードです。すべての教師が園児一人一人と向き合うことが幼児教育では大切だと考えます。教師全員が関わることで子どもたちは安心して幼稚園生活をおくることができるのです。子どもたちは安心できる環境の中で初めて遊びに没頭できます。南大野の子どもたちは本当によく遊びます。疲れを知らないその姿に感動を覚えます。私はそんな子どもたちをずっと応援していきたいと考えています。
南大野幼稚園は都市型中規模園
現代の競争社会の中、私たちは豊かさを追い求め多忙な生活を送っています。気軽で便利な物に多く囲まれて生活することで、物に対する有り難みが感じられにくくなり、メールやインターネットなど、便利な物の普及により直接顔を見なくても人間同士のやりとりができるようになりました。しかし人間は人と関わる嬉しさや楽しさ・難しさを経験し、信頼ある人間関係の中で「生きる力」を養っていくのです。
人間は、人に大切にされて初めて人を大切にできるようになります。教員達は入園式までに全ての園児の名前と顔を覚えます。子ども達にも出来るだけ早い時期に全てに先生の名前を知ってもらえるようにします。そうした関係を前提に保育作りを行っています。
都市型中規模園を目指し、教職員も子どももお互いに名前がわかり、安心して生活できる環境が大切であると考えています。子ども達が緑豊かな園庭でのびのびと活動できるよう、一人一人との関係を大切にする保育を心がけています。
小学校との連携
南大野幼稚園では年長組の子どもたちが、隣接しています南大野小学校の1年生と連携を行っています。私たち幼稚園の教員が小学校の生活を知ることはとても大切なことだと考え、また小学校の教員も幼稚園の生活を知ることも大切なことだと考え10年ほど前から連携を続けています。
子どもたちが小学校に行って参観をするだけでなく、小学生と一緒に遊び生活をする時間を設けています。そのために、小学校の教員と幼稚園の教員で一緒に交流をデザインし、小学生にとっても幼稚園児にとってもその時間が楽しく実りあるものになるよう手を取り合って行っています。
また連携を続けていくことで、小学校の教員が年長組の子どもたちの一人一人の様子を知ったり、子どもたちも進学したときに見知らぬ場所で緊張してしまったりということも減り、入学したときに顔見知りの先生が小学校にいるという安心感をもつことが出来ています。
このように小学校の教員と共に手を取り合っておこなう連携の時間は子どもたちにとって、とても意味深いものになっていくと感じています。
なぜ発表会がないの??
保護者の方々が、幼稚園生活の中にあるだろうと考えられている『発表会』。
南大野幼稚園でも、以前『クリスマスお遊戯会』という形で、『発表会』を行っていました。表現活動の結果として行われる『発表会』、しかし発表することに重点が置かれやすく、やれば出来てしまう子どもたちへの期待が肥大化されるばかりではないかと考えました。
本来、表現活動とは、子どもの自由な発想を大切にし、表現することを楽しむ活動でなければいけないと私たちは考えています。そこで南大野幼稚園では『発表会』という形ではなく、子どもたちが『見せる』ということに捉われず、本来の『表現活動』を楽しく・のびのびと出来る環境作りに努めています。