幼稚園と小学校の接続

<接続期を見守る> ~幼稚園と小学校の連携~

 南大野幼稚園では、隣接しています南大野小学校と交流を数年前より行っています。
小学校と幼稚園の大きな違いは、「授業」を通して学んでいるのと、「遊び」を通して学んでいるかの違いではないかと私達は考えています。それが前記してあります「プロジェクト型保育」です。 遠足でプラネタリウムから帰った子どもたちは星座に興味を持ち始めます。星座が部屋中に散りばめられるようになるころ、子どもたちは自分たちでプラネタリウムを作り出そうと動き始めます。大きな段ボールをくっつけ、プラネタリウムを作り出すと小さな穴をあけて星座を作り始めます。しかし段ボールのプラネタリウムに入ると明るすぎて星座は見えませんでした。もちろん子どもたちはすぐにその原因を突き止めることはできません。しかし、その後の「なぜ?」「どうして?」の試行錯誤の時間が大切だと考えています。その経験が学ぶ意欲につながっていると考えているからです。「惑星の大きさはどのくらいなのか。」「木星は地球より大きいのか」そんなことを調べながら活動していきます。それが探求心に変わっていくものだと考えています。そしてそれが小学校の教科学習の土台となっていきます。

そして、子どもたちは最後にみんなでロケットを作りたいと作り始めます。ここでは協同性が生まれ、一つの事象に対して協力して成し遂げることを学びます。このように、一つのプロジェクト活動を通して5歳児は様々な意欲や探求心や協力する力を学んでいます。

 また、南大野幼稚園では、それを「アプローチプログラム」という就学に向けてのプログラムのひとつであると考えています。

 他にも、幼稚園と小学校の交流を通して、小学校の先生を見て慣れ、教室を知り、模擬授業を小学校で行い、授業を体験してみたりと、少しずつ小学校の生活を知っていきます。幼稚園と小学校の交流を通して、子どもたちが小学校に少しずつ慣れていくお手伝いが出来ればと考えています。1時限45分の学習が始まる学校生活のアプローチとして、机や椅子を使った活動を意図的に増やしたり、年長組になって始まる「お茶のお稽古」もその一環です。

また、交流を通して小学校の先生が幼稚園の子どもたちや生活の仕方を知ることで、小学校入学したて子どもたちには、どのように接していくことが適切なのかなどを小学校の先生が知ることができる大切な時間になっています。

子どもたちが就学にあたり「不安」に感じないように、少しずつ小学校の過ごし方にも慣れていってほしいと願っています。

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